


マウント・レーニア国立公園の高地から南東を望むと、侵食によって削られた鋭い稜線が特徴的なゴートロックス山群が見えます。
この山域はかつて火山活動の中心地であり、現在では岩肌と残雪が対比をなす美しい山岳風景が広がります。
レーニアの雄大な火山体と対をなす存在として、地質学的にも重要なエリアです。
標高1,500〜2,000メートル付近では、サブアルパイン・フォレスト(亜高山帯林)が広がり、エンゲルマントウヒやサブアルパインファーなどが生い茂ります。四季を通して変化する光と影のリズムが魅力で、秋には低木が赤く色づき、冬には白銀の静寂に包まれます。
レーニア山を覆う氷河は、夏季に雪解け水となって山麓へと流れ下ります。
この写真に見られる細いストリームは、やがて広い河川へと姿を変え、豊かな生態系を育む源流の一部です。