


標高約1,400mのリフレクション・レーク周辺では、6月でも雪が残ります。雪解けの水が森を潤し、野花が芽吹く時期。山頂からの白と森の緑が織りなす色の対比が、この地の短い夏を象徴しています。
標高4,392mのマウント・レーニアは、アメリカ・ワシントン州の象徴的な山です。レーニア山の南東に位置するリフレクション・レークは、その名の通り“映る湖”として知られ、晴れた朝には山と空の青さが湖面に完璧に映り込みます。風のない瞬間を狙うことで、まるで絵画のような対称構図を撮ることができます。
リフレクション・レークへと続く小さな流れは、レーニア山の雪解け水によって生まれます。初夏、陽光が差し込み、森の中を水がきらめきながら進む様は、まるで生命の息吹そのもの。静寂の中で聞こえる水音が印象的な瞬間です。