


常寂光院の境内では、竹林と苔むす地面、そして色づいたモミジが互いに調和し、秋だけの静けさと温かさを生み出します。
本ギャラリーでは、境内の建物に寄り添う黄葉、竹林に包まれる柔らかな紅葉、そして高所から見下ろした奥行きのある景観の3つの視点から、常寂光院の多彩な秋の表情を収めました。深まる季節が織り成す静穏な風景をお楽しみください。
この写真は、常寂光院特有の「竹林・苔・紅葉」の三要素がバランスよく一枚に収まった構図です。竹が垂直に伸びる凛とした空間に、黄葉したモミジが柔らかい広がりを見せ、落ち着いた秋の風情を感じさせます。左側に境内の建物が少し見えることで、寺院の生活空間と自然が調和した風景となり、常寂光院ならではの静穏な雰囲気をより強く伝えています。
この写真では、竹林により寄った構図をとることで、竹の幹がつくるリズム感と奥行きが強調されています。真っ直ぐに伸びる竹の静けさと、そこへしなやかに流れ込む黄葉の枝が美しい対比を生み、常寂光院ならではの落ち着いた秋の空気が感じられます。苔むす地面から立ち上がる竹の存在感が印象的で、1枚目とはまた異なる視点の魅力が引き立ちます。
3枚目は少し高い位置からの視点によって、紅葉の樹冠とその下に広がる竹林の奥行きが美しく対比されています。
枝ぶりの力強いモミジが画面を横断し、その下から青竹が林立する様子が姿を現すことで、立体的で奥行きを感じる構図になっています。紅葉・竹・常緑樹の色層が重なり、常寂光院の多彩な秋の表情を広い視野で捉えました。
常寂光院の他の紅葉風景もあわせてご覧いただけます。
▶︎ 常寂光院・山門から石段へ続く紅葉の参道 はこちら