


常寂光院の山門から石段へと続く参道は、紅葉の季節になると鮮やかな色彩に包まれます。参道を歩きながら見える景色の変化を、3枚の写真でご紹介します。
常寂光院の山門付近は、紅葉の季節になると鮮やかな赤や橙の葉が頭上を覆い、まるで紅葉のトンネルのような雰囲気に包まれます。観光客が多く落ち着いた撮影が難しい場所ですが、その賑わいもまた秋の風景の一部。視界いっぱいに広がる色彩が、参道を進む人々を温かく迎え入れています。
山門を抜けて石段を登る途中、視界を満たすように紅葉が覆いかぶさり、境内へ続く参道が柔らかな光に包まれます。観光の賑わいから一歩離れ、僅かに静けさが戻る場所でもあり、常寂光院らしい落ち着いた秋の情緒が感じられるポイントです。赤や橙の葉が階段に沿って広がり、歩みを誘うように季節の深まりを語りかけてきます。
石段を登る途中で右側へ視線を移すと、斜面に沿って鮮やかな紅葉が幾重にも重なり、奥へと続く谷筋の景色が立体的に広がります。正面の参道とはまた異なる、横方向の抜ける構図が特徴で、常寂光院の紅葉の多様な表情を感じられるポイントです。色づきの濃淡が重なり合い、山寺特有の静かな深まりを美しく描き出しています。