


寺家公園の奥へ進むと、紅葉が一層深みを増し、まるで色の森に包まれたような感覚になります。木々の枝が重なり、地面を覆う落ち葉までが秋のリズムを奏でていました。静けさの中に生命の温もりを感じる、寺家公園の魅力的な一角です。
林の中でもひときわ目を引く黄金色のイチョウ。日中の陽光を受けて葉が輝き、周囲の紅葉との対比が鮮やかでした。まるで光そのものが木々の中に降り注いでいるような、清らかな空間が広がっていました。
林の奥から差し込む光に照らされ、モミジの枝が繊細な赤を見せていました。風が止まるたび、葉の影が水面のように揺れ、時の流れがゆっくりと感じられます。静かな余韻が心に残る一枚です。