


アメリカ・オレゴン州南部に位置するクレーターレイク国立公園。マザマ山の大噴火によって生まれたカルデラ湖を取り囲む外輪山には、針葉樹の森が広がっています。湖の中央にはウィザード島が浮かび、深い青と緑の調和が静謐な印象を与えます。火山と森、静と動が共存する大地の美を感じる風景です。
火山活動で生まれたクレーターレイクは、標高約2100mの高地に位置しています。その外輪を囲む針葉樹林は、オレゴン特有の厳しい気候の中でも力強く生き続けています。湖の青と森の緑の対比が、見る者に静かな安らぎを与えます。
カルデラの外輪は標高差が大きく、岩がむき出しの場所も多いですが、その隙間を縫うように木々が成長しています。厳しい環境の中でも根を張り生きる姿は、自然の力強さと時間の流れを感じさせます。
ウィザード島は、マザマ山の噴火後に形成された小さな火山ドームです。標高211mの島には針葉樹が生い茂り、周囲の青い湖との対比が印象的です。カルデラ湖の静けさの中に、地球のエネルギーが今も息づいていることを感じさせます。