伊勢神宮 外宮参拝記|式年遷宮に受け継がれる伝統と内宮との違い

伊勢神宮 外宮へのアクセス
伊勢神宮は内宮と外宮の二つの大きな社殿から成り立ちます。今回は内宮を参拝した後、バスで外宮へ向かいました。外宮は内宮と違って伊勢市駅から徒歩およそ10分というアクセスの良いところに位置しています。内宮からだと直接外宮には停車しません。一旦伊勢市駅に戻ってから外宮に向かいますが、駅からだと5分くらいで到着します。バス停を降りて信号を渡るとすぐに入り口に到達します。
橋を渡って神域へ

外宮の入り口にある橋では、参拝者は左側通行となっています。内宮が右側通行なのに対し、外宮は左側という違いがあり、両宮の個性を感じます。なぜ、その違いが生じたかという明確な理由はわかりませが、古来の習わしや神道の考え方からいくつかの説が伝わっているそうです。結局、参拝者が参道を歩く時、神様に向かって進む際にできるだけ遠回りになりかつ、参拝を終えた参拝者と交差しないような習慣が習わしとして伝わったのではないかと思われます。
手水舎で心身を清める

参道を進むと、冷たい湧き水が流れる手水舎があります。柄杓を使い、手と口を清めることで心が落ち着き、神域に入る準備が整います
神馬舎の神馬

外宮には神馬舎があり、神に仕える馬が静かに佇んでいます。神馬は特別な儀式に登場することもあり、神聖な存在として参拝者の心を引き締めてくれます。
式年遷宮の予定地を見学
次回は令和15年(2033年)
外宮を参拝する途中、次回の式年遷宮予定地を見ることができました。広大な敷地には白石が敷かれ、次の遷宮に備えて静かに整えられています。現在の御正殿の隣に新しい御正殿が建てられ、遷宮の後には古い御正殿が取り壊されるという独特の循環の仕組みが続けられてきました。


式年遷宮とは
伊勢神宮では**20年ごとに御正殿を建て替え、神体を新しい社殿へ遷す「式年遷宮」**が行われます。この伝統は約1300年続いており、神域を清浄に保ち続けるとともに、宮大工の技術や日本古来の文化を後世に伝える大切な役割を果たしています。
御正殿の外観と御垣

御正殿は高い御垣に囲まれており、外からは屋根の一部しか見ることができません。直接目にすることは叶いませんが、その奥に神聖な空間が守られていることを実感できます。

外宮の御正殿は、豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀られている伊勢神宮の中心的な社殿です。茅葺き屋根と白木の鳥居が印象的で、外からは建物全体を見ることはできませんが、その奥に神聖な空間が守られています。参拝者は御垣の前で足を止め、静かに手を合わせます。外宮ならではの荘厳な雰囲気が漂い、深い敬虔の念を抱かせる場所です。森に囲まれた静寂の中で参拝を終えると、心が澄み渡るような感覚に包まれました。
まとめ
伊勢神宮外宮は、内宮とはまた違った趣を持つ神域です。左側通行の橋、神馬舎、御正殿、そして次回の**式年遷宮(令和15年)**の予定地など、外宮ならではの見どころに出会えました。
今回は内宮、外宮を続けて回ってきました。ゆっくりとところどころ寄り道をしながら歩いてきましたがバス移動時間も含めおおよそ3-4時間ほどで回れました(歩くなら午前中がいいと思います)。普段は信仰心はないのですが、ここにいると不思議と畏敬の念が湧いてきます。機会があればまた来たいという思いを持ちながら帰路に着きました。